【原因】
・細菌が子宮に感染することによっておこります。
・6歳以降の犬、猫に起こりやすい。
・犬が発情している間(約2週間)は、子宮の入り口である子宮けい管が開いているため、
細菌が子宮内に侵入しやすくなります。
【症状】
・水をよく飲むようになって尿の量も増えます。
・膿がたくさんたまってくると、お腹が膨れたり、触ると嫌がるようなそぶりをみせるようになります。
陰部から、膿や血の混ざった膿が出て、症状が進んでくると食欲がなくなったり、貧血や腎不全などを併発し死亡する。
【診断】
・レントゲン、血液検査、プロジェステロン値、超音波等で行う。
【治療】
一般的処置は、子宮と卵巣の摘出手術を行います。
しかし、高齢で心臓病等の理由で手術が困難なときには、ALIZIN等で治療いたします。
治療前に、レントゲン検査、血液検査、プロジェステロン値の測定。
当院では、海外や日本の大学などで使用されております
注射薬ALIZIN(アリジン)における内科学的治療にも力を入れております。
また国内で初の猫の子宮水腫におけるALIZIN使用の発表も行いました。
子宮蓄膿症の内科学的治療の薬剤は下記の通りですが、当院ではALIZN(アリジン)を中心に、犬・猫における選択肢の1つとして子宮蓄膿症の内科学的治療も行っております。
2010年米国の学会発表における子宮蓄膿症の発表の抜粋です。
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