やまだ動物病院
〒113-0022
文京区千駄木3-31-9-104
03-3824-3903
千駄木駅 徒歩2分
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【原因】
・多くの猫は原因不明で心筋症を発症します。
・メインクーンやラグドールは遺伝により発生することがあります。
・アミノ酸の一種であるタウリンの欠乏が拡張型心筋症の原因の一つと知られています。
【症状】
・心筋症には「肥大型」「拡張型」「拘束型」などの種類がありますが、猫では
「肥大型心筋症」が多く発生します。
・軽度な場合は、無症状か元気が低下する程度です。
・重度になると、肺や胸に水が貯まり咳や呼吸困難の症状が現れます。
・心臓の中に血の固まりができやすく、この血の固まりが血管に詰まると後ろ肢の麻痺や
脳、腎臓など様々な臓器の障害を起こす可能性があります。
・不整脈により、失神や突然死を起こす場合もあります。
【診断】
・メインクーンやラグドールは遺伝的疾患の検査が海外で出来ます。
・やまだ動物病院は、2009年 国内で初の発表と2010年4月に専門雑誌に載りました。
・心臓の雑音や、肺の異常な呼吸音の有無を確認します。
・レントゲン検査とエコー検査により確定診断を行います。
・心電図検査により不整脈の有無を確認します。
・血液検査は全身の状態を確認するために行います。
・甲状腺機能亢進症では肥大型心筋症に似た心筋の肥大を起こすため、
甲状腺ホルモンの測定が必要な場合もあります。
【治療】
・基本的には治る病気ではありません。生涯にわたってお薬を飲む必要があります。
・治療の目的としては、病気の進行の予防、症状の緩和による生活の質の改善などと
なります。
・血管拡張薬や利尿薬、抗血栓薬など症状に合わせて使用していきます。
・急激に状態が悪化した場合には入院治療が必要となります。
【予後】
・心筋症と診断されてからの猫の生存日数は非常に短く、2〜3ヵ月との報告があります。
・無症状の猫では、良好に維持できるケースもあります。
2010年4月に国内初のメインクーンの肥大型遺伝子調査の抜粋です。
のちに、国内の肥大型心筋症でもたびたび、引用されております。
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