アトピー性皮膚炎、アレルギー、皮膚、診察、減感作、団子坂、本駒込、道灌山、動物、病院
土、日、スキンケア、柴、フレンチブルドック、文京区、台東区、荒川区
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【アトピー性皮膚炎】
ハウスダストマイト、カビ等の環境要因が原因となり痒い症状を示します。
皮膚のバリア機能の低下等の原因により症状を呈する。遺伝的要因と言われ海外では遺伝子検査の研究が行なわれている。近い将来、遺伝子診断が可能になる。
下記の5項目該当すればアトピー性皮膚炎である。 Favrotの定義
@3歳未満で発症
A室内飼育
Bステロイドホルモンに反応する痒み
C発症時は痒みのみで病変は無い
D前足に病変
E耳介部に病変(耳の端では無い)
F耳の辺縁部は病変は無い
G腰部の背中側には病変は無い
食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、違い、治療、環境
*環境要因が原因のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーの混合型もある。
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環境IgE 検査 |
食物IgE 検査 |
リンパ球 検査 |
IgEタイプ |
陰性 |
陽性
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陰性 |
リンパ球タイプ |
陰性 |
陰性 |
陽性 |
混合タイプ |
陰性 |
陽性 |
陽性 |
食物アレルギー
アトピー性皮膚炎の
混合型 |
陽性 |
陽性 |
陰性 |
陽性 |
陰性 |
陽性 |
陽性 |
陽性 |
陽性 |
【アトピー性皮膚炎の治療方法】 引用: Dr.Tim Nuttall, February23,2013,Veterianry Record,201
・環境中の原因物質のハウスダストマイト、カビ等を減少させる。
@減感作療法
原因物質の抗原を徐々に身体に入れて身体を抗原に慣らしていく。
ステロイド、免疫抑制剤等の投与が必要無く、長期的には身体に安全。
当院は、動物に複数回注射する減感作療法は動物福祉上の観点から行っておりません。
海外で行われています、舌下免疫療法(Sublingual immunotherapy)のみ行います。
人では花粉症の治療で行われております。
治療対象動物としましては、
原因物質にハウスダストマイトが含まれて、口を触っても怒らずに、薬剤投与に抵抗がある患者様を対象としております。
A免疫抑制剤 シクロスポリン投与 Oral ciclosporin
Bステロイドの経口投与 Oral glucocorticoids
C局所のステロイドスプレー (コルタバンス) Topical hydrortisone aceponate
D局所のトリアムシノロン塗布 Topical triamcinolone
E局所のタクロリムス塗布 Topical tarcrolimus
F必須脂肪酸投与(ステロイド投与併用) Oral essential fatty acids(as a steroid sparing agent)
G経口ミソプロストール Oral misoprostol
Hインターフェロンγ 注射 Injectable interferon omega
Iシクロスポリン乳剤塗布 Topical ciclosprin nano-emulusion
JJNK阻害剤 オクラチニブ(APOQUOL)投与 Oral JNK inhibitor
以下多いので省略いたします。
引用: Dr.Tim Nuttall, February23,2013,Veterianry Record,201
@アトピーを引き起こす環境中のアレルゲン物質を出来るだけ洗い流す
抗菌作用のあるシャンプーや保湿剤
Aアレルゲン物質が皮膚の中に入り込まないように皮膚のバリアを補う物質
局所によるセラミド,不飽和脂肪(n-3系PUFA)等
イメージ:皮膚の表面の細胞の隙間から、アレルゲン物質が侵入してくる。
また、アトピー性皮膚炎では、痒みの神経も皮膚の表面まで侵入するため、痒みに敏感になる。
初期の病変 重度の病変 重度の上皮等の造成が見られる
・角化症・脂漏症
角質が正常に出来なくなり乾燥肌になり、アレルゲンの侵入や細菌感染で悪化するか、皮膚が脂っぽくなり脂漏症となりマラセチア等が繁殖しやすくなる。こまめに皮脂やフケを洗い流すことが重要である。
・甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症等
中高齢を過ぎたワンちゃんなどにみられる病気で代謝が低下する事によりマラセチアや細菌が増加しやすくなったり、毛の成長が止まり、左右対称の脱毛が見られたりする。こちらの場合は、ホルモン病気の治療になります。
・それ以外:自己免疫疾患・腫瘍等
自己免疫疾患は細胞が自分の身体を異物と思って攻撃してしまう病気や、腫瘍性疾患などがございます。こちらの病気が疑われる場合は皮膚の一部を取って病理検査を行うのが一般的です。
最後に
皮膚病の診断は、よくある病気、治療しやすい病気から順番に疑って、診断を兼ねた治療を行っていく診断的治療や除外診断を積み重ねて確定診断にたどりつきますので、時間と労力がどうしてもかかります。また完全に治癒する病気ばかりではないので、病気とうまくつきあっていくことが必要になることもあります。ワンちゃんの皮膚コンディションに応じたスキンケアが有効なケースが多いので、当院ではシャンプーやスキンケア指導を積極的に実施しております。
まずはお気軽にお電話にてご相談下さい。03-3824-3903
* 当院にはじめて受診される方へお願い *
皮膚科の診察は、初診時にこれまでの経過や薬の投与歴、シャンプーの回数や食事の種類などについて詳しく問診を行い、その後に皮膚検査を実施します。
検査の結果や今後の診断治療についての説明も含めて、初診時は診察に30分程度かかりますので、なるべく事前の診察予約をお願いいたします。
また可能であれば、これまで服用した薬や外用薬、シャンプーの実物を持ってきていただけると大変助かります。診療明細書や検査結果もあわせてお持ちください。
皮膚病は1回の診察でよくなることはほとんどありません。何度か通院していただく必要がありますし、食事の変更やシャンプーをお願いすることがあります。
大事なワンちゃんの皮膚病をよくするためには、飼い主様の協力は欠かせませんので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。
【リンク先】
・犬のアトピー110番
・ノバルティス製薬 アトピーとは?
・共立製薬 アトピカ
アレルギー検査会社
・動物アレルギー検査会社
・スペクトラムジャパン
減感作療法
当院は、動物に複数回注射する減感作療法は動物福祉上の観点から行っておりません.
海外で行われています、舌下免疫療法(Sublingual immunotherapy)のみ行います。
現在は国内抗原で治療しております。
舌下免疫療法(SLIT)
・HESKA ALLERCEPT drops
http://www.heska.com/Products/ALLERCEPT/Allercept-Drops.aspx
ニキビダニ・アカラス・毛包虫・皮膚科・アトピー・アレルギー・皮膚病・子宮蓄膿症・減感作・アリジン・遺伝 |